Cubaseのエディション比較をしてみました!無料版ではどこまでできる?


ねえ、なびっと先生!Cubaseを使ってみたいんだけど、いろいろなエディションがあって迷っちゃう。どれを選べばいいの?

いい質問だね!Cubaseには複数のエディションがあって、それぞれ機能や価格が違うんだ。用途に合わせて選ぶのがポイントだよ!
Cubaseは音楽制作の定番DAW(デジタルオーディオワークステーション)ですが、Pro・Artist・Elements・AI・LEなど複数のエディションが存在します。この記事では、それぞれの特徴や違いを詳しく解説し、自分に合ったCubaseの選び方を紹介します。
Cubaseの各エディションの概要と特徴
Cubase Pro
Cubase Proは、プロフェッショナル向けの最上位エディションで、高度な編集・ミキシング機能を備えています。
- 無制限のMIDIトラック、オーディオトラック、VSTインストゥルメントトラックをサポート
- 高度なオーディオ編集機能(VariAudio、MixConsole)
- Dolby Atmosなどの空間オーディオ制作にも対応
- 価格: 約60,000円
おすすめのユーザー
- プロフェッショナルな音楽制作を目指す人
- 映像・ゲーム音楽の制作を行う人
- 高度なミキシングやマスタリングを求める人
Cubase Artist
Cubase Artistは、中級者向けのバージョンで、Proと比較して一部機能が制限されていますが、一般的な音楽制作には十分な機能を搭載しています。
- 無制限のMIDIトラックとオーディオトラック
- 一部の高度な編集機能は制限あり(VariAudioの簡易版)
- 価格: 約30,000円
おすすめのユーザー
- 中級者や趣味で音楽制作を楽しみたい人
- バンドアレンジや作曲に活用したい人
- コストを抑えつつ、高品質な制作をしたい人
Cubase Elements
Cubase Elementsは、初心者向けのエントリーレベルで、必要最低限の機能を提供します。
- 64のMIDIトラック、48のオーディオトラック、24のVSTインストゥルメントトラックをサポート
- オーディオ編集やミキシングの基本機能を搭載
- 価格: 約13,000円
おすすめのユーザー
- DTM初心者や入門者
- シンプルな作曲や録音をしたい人
- 低予算でCubaseを試したい人
Cubase AI
Cubase AIは、YamahaやSteinbergのオーディオインターフェースやMIDIキーボードに付属するバージョンで、無料で利用可能です。
- 32のオーディオトラック、48のMIDIトラック
- 基本的な作曲・録音・編集機能を備える
- 無料で利用可能(対応するハードウェアが必要)
おすすめのユーザー
- 低コストでCubaseを使いたい初心者
- 付属ハードウェアを持っているユーザー
- 基本的なDAW機能を試したい人
Cubase LE
Cubase LEは、AIよりもさらに機能が制限された無料バージョンで、特定のハードウェアにバンドルされています。
- 16のオーディオトラック、24のMIDIトラックをサポート
- 基本的な録音・編集機能のみ利用可能
- 無料(対応するハードウェアが必要)
おすすめのユーザー
- 最小限の機能でDTMを試したい人
- シンプルな録音やデモ制作を行いたい人
無料で利用可能なCubaseのバージョンと体験版
Cubaseには無料で利用できるエディションや体験版がいくつか用意されています。特定のハードウェアを購入することで利用できるものもあり、予算を抑えて音楽制作を始める手段として最適です。
Cubase AIの無料版
Cubase AIは、SteinbergおよびYamahaの特定のオーディオインターフェースやMIDIキーボードにバンドルされているバージョンです。
- 無料で利用可能(対応するハードウェアの購入が必要)
- 基本的な作曲・録音・編集機能を提供
- 制限付きながら本格的なDAW体験が可能
Cubase AIは、一般的なDAWの基本機能を備えているため、入門用として最適です。ただし、トラック数や一部の高度な機能には制限があります。
Cubase LEの無料版
Cubase LEは、さらに簡易的なバージョンで、特定のオーディオ機器に付属する形で提供されます。
- 16のオーディオトラック、24のMIDIトラックをサポート
- 基本的な録音・編集機能のみ搭載
- 無料(特定のハードウェアを購入する必要あり)
Cubase LEは、基本的な録音やシンプルな編集作業を行うのに十分な機能を持っているため、初心者には良い選択肢となります。
Cubaseの体験版
Cubaseの公式サイトでは、60日間の無料体験版が提供されており、Pro版と同じ機能を試すことができます。
- 無料で全機能を利用可能
- 制限なしでCubase Proの機能を試せる
- Steinbergのアカウントを作成することでダウンロード可能
体験版を活用することで、購入前に実際の使用感を確かめることができ、自分に合ったエディションを選ぶ際の参考になります。
各エディションの価格とライセンス形態の比較
Cubaseの各エディションには異なる価格帯とライセンス形態があります。以下の表にまとめました。
エディション | 価格(税込) | ライセンス形態 | トラック数制限 |
---|---|---|---|
Cubase Pro | 約60,000円 | 買い切り | 無制限 |
Cubase Artist | 約30,000円 | 買い切り | 無制限 |
Cubase Elements | 約13,000円 | 買い切り | 64MIDI / 48オーディオ |
Cubase AI | 無料(ハードウェア付属) | バンドル版 | 32オーディオ / 48MIDI |
Cubase LE | 無料(ハードウェア付属) | バンドル版 | 16オーディオ / 24MIDI |
買い切りライセンスを採用しているため、一度購入すれば追加の課金なしで使用できる点がCubaseのメリットです。ただし、Cubase AIやLEは特定のハードウェア購入が前提となるため、注意が必要です。
自分に適したエディションの選び方
Cubaseを選ぶ際には、制作スタイル・必要な機能・予算の3つの要素を考慮することが重要です。
初心者向け:Cubase Elements / AI / LE
- Cubase Elements(約13,000円)
- 初めてDAWを使う人におすすめ
- 必要最低限の機能が揃っており、基礎を学ぶのに適している
- Cubase AI / LE(無料)
- 低コストでCubaseを試したい初心者向け
- AIはより機能が充実しており、MIDI編集や録音も可能
- LEは最も機能が制限されるが、シンプルな録音には十分
中級者向け:Cubase Artist
- Cubase Artist(約30,000円)
- ある程度DAWを使った経験がある人向け
- プロ仕様の機能が一部制限されているが、一般的な音楽制作には十分対応
- コストを抑えつつ、高度な編集機能を利用可能
プロ向け:Cubase Pro
- Cubase Pro(約60,000円)
- 映像・ゲーム音楽・プロの作曲家向け
- 高度なミキシング・オーディオ編集が必要な人
- 長期的にCubaseを使い続けたい人
プロ仕様の機能を必要としない場合は、Cubase Artistでも十分な機能を提供しているため、予算を考慮して選ぶのが良いでしょう。